コンプレッサー排熱対策
省エネと安定稼働を実現する二つのアプローチ
コンプレッサーは、工場で使用される電力の大きな部分を占めますが、投入された電力の90%以上が熱エネルギーとして排出されています。
この大量の「排熱」は機器の安定稼働を妨げるだけでなく、エネルギーの大きな浪費にもつながっています。
このコンプレッサーの排熱問題を解決し、「安定稼働の確保」と「省エネルギーの実現」を両立するための具体的な対策についてわかりやすく解説します。
排熱を適切に処理し、コンプレッサーの運転環境を改善
コンプレッサーの吸気温度が高くなると、圧縮効率が低下し、必要な動力が3〜4%程度増加すると言われています(吸気温度が10℃上昇するごと)。さらに、異常停止や故障の原因にもなります。
ここでは、排熱を適切に処理し、コンプレッサー周囲の温度を適正(上限40℃以下が目安)に保つための具体的な方法を紹介します。
排気ダクトの設置と断熱
コンプレッサーから排出される高温の熱風を、排気ダクトを通じて直接屋外へ排出し、ダクト自体に断熱材や遮熱シートを施すことで、ダクトからの熱の再放散を防ぎ、室内の温度上昇を抑えます。
給排気のバランスの最適化
給気口と排気口の位置関係を見直し、給気した新鮮な空気がコンプレッサーの廃熱と混合する前に、熱気を効率よく排出できる空気の流れを確保します(プッシュ・プル換気など)。
給気口を低い位置に、換気扇などの排気口を高い位置に設けるのが効果的です。
その他の環境改善策
その他に対策としてあげられるのは、以下の通りです。
- 温度計の設置
- スポットクーラーなどの冷却装置の設置
- 断熱材などで外部からの熱を防止
こんなことでお困りではありませんか?
包装資材製造会社でのコンプレッサー排熱ダクト工事
- とにかく猛暑日は機械室内にコンプレッサーの排熱がこもり40℃をこえてくる。安全装置が作動してコンプレッサーが停止してしまう。生産に支障をきたしてしまうので、排熱を何とかしてほしい。
- 冬以外は屋外に面しているシャッターを給気のために開けた状態で使用しているので、防犯上も考慮しシャッターが閉じた状態で使用したい。
医療機器製造会社でのコンプレッサー排熱ダクト工事
- コンプレッサー1台増設に伴い、設置場所の移動と新たにダクトの設置をお願いしたい。
- 夏場は屋外へ排熱をして、冬場は補助暖房として排熱を利用したい。
- 吹出し口、ダンパー、ウェザーカバーは使えるのであれば再利用してほしい。